塩犬

マンハントの塩犬のレビュー・感想・評価

マンハント(2018年製作の映画)
2.5
アクションシーンの撮り方がとても綺麗でゴチャゴチャしてるけどスピード感のあるシーンになっていたことに好感を持てる。しかし、話の内容や演出に関しては日本が舞台というにはあまりにも派手で、もう少し日本らしさが出てくると良かったかも。ヤクザを序盤に出すならもっと話に絡めてもよかったのでは?とも思った。ジャパニーズマフィアはなかなかに味があると思うし、それだけで日本らしさが出る気もするんだけどなぁ。
どこか昔の刑事ものとか探偵ものを彷彿させる展開はもどかしさもあり。それでも、内容は簡潔で犯人も明解になるラストはどんな人でも見やすいようになっている。
しかし、そこかしこにハリウッド映画あるあるみたいな設定があってついハリウッド映画と比べてしまう。アクションシーンもすごいけど、撮り方はハリウッド映画の方が好みかなぁとか考えてしまう。
日本刀や鉄パイプを使った福山雅治の殺陣がカッコよすぎる。流れる殺陣は見応えあり。でも、福山雅治は警察だとして、相方の弁護士にしては動き良すぎてあいつ何者?ってなるのが少し違和感。もう少しそこら辺はキャラを盛ってても良かったかもしれない。
國村隼の悪だけどそれでは終わらないあたりがほんとに好き。たぶん、この映画で1番輝いていた役者だった。
日本語のシーンでは吹き替え?アテレコ?してたのかな、口の動きと台詞が合わなくてギクシャク。中国語とか英語とか頑張ってたし、せっかくなら日本語頑張っても良かったんじゃないかなぁと、少し残念。そのせいもあって見ていて集中出来ない。
福山雅治の激しい殺陣と煌びやかな汗とニヒルなスマイル見たい人は確実にドツボの映画。物語の終盤まではペア、バディ、ブロマンスとかそんな感じとはまた違った感じがするんで、それ目当ての人はやや期待外れかな。
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