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マンハントのLEGIONのレビュー・感想・評価

マンハント(2018年製作の映画)
3.0
ある企業の顧問弁護士が無実の罪を着せられ、大阪府警の凄腕刑事と共に真相を探る物語。ストーリーに意外性がないもののアクションは楽しめるものになっていた。「なぜ罪を着せられたのか?」「なぜ殺されたのか?」などサスペンス調に描いたストーリーにも関わらず展開に工夫が見られず、あらかじめ用意された道をそのまま辿っているようで内容には少し飽きてしまうものがあった。映画で描かれる時点より過去の話を作中に登場させるけど視聴者に見せてない場面をストーリーを展開させるためのヒントとしておくのはサスペンスジャンルとしてかなり質を落としてるように感じる。その内容をカバーするかのような迫力のアクションは常に緊迫感があって映画全体的に見ればつまらなくはない。刑事と逃走犯である主人公2人の手錠で繋がれながらのアクションは緊張感が高まり、舞台が日本ということを生かした戦いの展開は良かったと思う。格闘、銃撃の大きく分けて2パターンアクションを格闘では薬、銃撃では遠近感を取り入れてそれぞれを拡張していた。
大阪を舞台に巻き起こる作品だが、大阪の伝統芸能や古き良き街並みを綺麗に映像化して、それを背景に着物を着てる登場人物の戦うアクションは歴史と現代をうまく融合させてるように感じた。日本人と外国人、それぞれ違う国の特色を見て育ったもの同士。異文化の交流で心を形成していく様もこの映画の一つの魅力だと思う。
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