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22年目の告白 私が殺人犯ですのmarimoのレビュー・感想・評価

3.6
韓国映画の原作は観ていません。

連続殺人を扱っているが、そんなにグロいシーンは無いので万人向けサスペンスかなと思います。
どちらかというと物語の軸は、殺人犯がなぜ告白本を出したかというミステリー要素が強いのかもしれません。
かといって、オチへの伏線が秀逸かというと微妙なところです。映画的な伏線というよりは小説的な伏線といった感じ。もう少し映像的な表現で見直したくなるような伏線が用意されていればもう一段階上の作品になっていたかもしれません。
また、物語が動く終盤に向けてのテンポは良かったものの、いざクライマックスってところで間延びしてダラダラ。もう全部分かってるんだから、サクッと進めようよと飽きてしまう。惜しい。

予告編で気になった方は観て損は無いと思います。石橋杏奈さんも可愛かったですし。
実は本作については、過小評価になっているかもです。(詳細は下の方にネタバレ込みで書いてます。観てない人は気を付けてください。)










〜〜〜以下、ネタバレ〜〜〜
※本作と、90年代の「眠れる森」ってドラマのネタバレ含んでます。


仲村トオルが出てくると、パブロフの犬ばりに「眠れる森」という神ドラマを思い出してしまう私。
あのドラマって、最終回に明かされる仲村トオルが婚約者の家族を殺した真犯人っていうサイコパスっぷりの驚きと、時効の条件で、海外にいた期間は時効のカウント対象外とか、海外も何時間以内ならカウント対象みたいな展開でワクワクしたのを覚えています。
今回、仲村トオルが過去に事件を追ってたジャーナリストとして紹介された時に、「まさか、自分の起こした事件をジャーナリストとして追ってたってオチじゃないよねw」とか、妹さん行方不明って話を仲村トオルがした時に、「あれ、実は妹ちゃんを殺したタイミングが時効対象の日になってて、それがきっかけで逮捕ってオチじゃないよねw まぁでもそれだと、まんま眠れる森的な展開だしね〜無いよね〜w」って感じでいらぬ推測をしまくる愚行。
そうなんです。完全に「仲村トオル=最終回のサイコパスキャラ」という私のパブロフセンサーが過剰反応して仲村トオルの登場と同時にほぼ完璧にオチにたどり着くという悲劇が。。。
これって「眠れる森」観た人は全員同じ状況になってたのではと勝手に思ってます。

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劇場名 :109シネマズ二子玉川
上映日 :2017/06/10(土)
上映時間:21:40 ~
上映劇場:シアター9
上映作品:22年目の告白-私が殺人犯です-
座席  :H -011
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