ノラネコの呑んで観るシネマ

22年目の告白 私が殺人犯ですのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.3
韓国映画の日本リメイクって、ぶっちゃけ「怪しい彼女」くらいしか成功作が思いつかないのだけど、これはなかなか。
基本構造は「殺人の告白」を踏襲しているが、脚色度合いが相当高い。
オリジナルは圧倒的に面白いのだけど、リアリティラインが韓国独特なんだな。
シリアスに展開しながら、途中で突然コメディタッチなったり、全体のバランスを崩してまで、徹底的に楽しませようとするのは、邦画には無いテイスト。
特にあのラストは、日本人のメンタリティからはあり得ない。
本作はオリジナルの筋立てを活かしつつ、上手くローカライズ。
まあ脚色ポイント、特に真犯人の扱いは賛否両論あるだろうが、2010年の殺人の時効制度廃止を上手く取り込み、キャラクターの相関性も整理され、オリジナルとは違った面白さが生まれていると思う。
しかしプールに毒ヘビ作戦は、無くなるとちょっと寂しかったw