韓国映画『殺人の告白』のリメイク。
『殺人の告白』は土砂降りの雨の中、犯人と刑事との因縁の序章をダークに歌い上げるものの途中からコント仕立てのカーチェイスやあきれた毒蛇暗殺計画などのエピソードが挟まれてバランスの悪い作品になってしまっていた。
本作はそのコント部分はバッサリカットし、終始一貫してシリアスな雰囲気を継続する。
ナイスな選択。
しかし、本作の問題はキーとなる2つの山場を楽しめるかどうか。
初めて観た人は『なんでやねん!』と突っ込むあの最初の山場を私のようなオリジナルを見てネタバレしている観客は驚くことができず。
大友啓史監督『ミュージアム』の時にも感じたことだが後半に山場が2つ以上ある場合は最後の山が1番高くないと観客の満足度を下げてしまうのではないか。
ゆえにオリジナルとは違う本作のラストシーンには大きな不満はないものの満足度は下がってしまった。
ラストシーンの山は高くない‥
オリジナルを見ていた皆様はラストシーン盛り上がりましたか?