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22年目の告白 私が殺人犯ですのipのレビュー・感想・評価

3.0
着想は面白いストーリーだったと思うのだけど、予告を見たときの期待感ほどではなかったな。
予告は話の流れを誤認させるほどの組み替えをしていて、実際の脚本をずいぶんねじ曲げてた。予告に期待を膨らませていたままの方が良かったかもしれない。
この話が予想外の結末で面白かったという人はよほど先を読むということをしてないんだなと。

本来シナリオとしては真相を匂わせるカケラをなにか見せていないと反則というか、予想外過ぎて見る者は興ざめするものである。
実はこの映画は伏線をしっかり張っていたのだが、実に気づきにくく、見る側のコントロールができていない。会見直前の藤原竜也の上半身を覚えていて、銃痕がないから真犯人ではないということに、明かされる前はおろか、真相を全部知って振り返る前に気づけた人は少ないのではなかろうか。

また、日付をまたがる理由で時効不成立になるのは、名探偵コナンなどでも使われているほどの手垢ネタであり、これがオチだったらつまんないなーと思う結末が来てしまったのでこれもまたがっかりだった。
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