きえ

22年目の告白 私が殺人犯ですのきえのレビュー・感想・評価

3.7
2017/06/10公開
『22年目の告白 私が殺人犯です』

昨夏ロングヒットとなりFilmarksでも高評価だったにも関わらず結局劇場で見ずに終わり自宅鑑賞した。見終わってからすっかり時が経ってしまったのでTwitterからのコピペに肉付けする形でレビューします。


殺人犯がメディアを通じて殺人の告白をする… その斬新さは現代病とも言える"自己顕示欲"に着眼し見るものを巧みに翻弄していく。この惹きつけ感と二転三転する展開… なるほど、ヒットした理由が頷ける。

でもしかし22年目にして辿り着いた真相(犯人)は驚きと言うよりも急にB級化してしまったような感じがした(二転三転する辺りまで良かったけど…)。そこからそこに動機が飛ぶ事にいまひとつ説得力がないと言うか…。でもこの作品はそこがメインではなく翻弄される過程を楽しむ事がメインだと捉えればその役目は十分果たしていたと思う。

お話としてはあり得ない話ではない気がする。ネット社会の今は情報を得るだけの時代から発信する時代に変わった。いつ歪んだ自己顕示欲の怪物が現れてもおかしくない。その時マスメディアはこぞって連日の様に報道するだろう。何故なら"視聴率"が取れるからだ。その怪物がイケメンや美女だったら世間はよりヒートアップするだろう。映画の如くファンが現れてもおかしくはない。

この作品を見ながら、現代社会のこうした歪みや想像以上に過酷な世界情勢が人間の心に闇を生み出すリスクを持った時代にいる事を自覚しなければと思った。この現代の切り取りとネット社会の病みをも映し出し見やすい形の社会派スリラーに仕上げた事は今日見終わったオリジナルである韓国映画『殺人の記憶』よりもスマートな作りになってると感じた。