ゆっけ

ギフト 僕がきみに残せるもののゆっけのレビュー・感想・評価

4.5
正直、辛かったです。最初から最後まで涙が止まらなかった。『きっと、星のせいじゃない。』を見たとき以来に鼻水が止まらなかった。とにかく、ひとりでも多くの人に観て欲しい、そんな風に思う「家族」と「希望」を描いた作品です。

「ALS」と聞けば、映画好きの方であれば、エディ・レッドメイン主演の『博士と彼女のセオリー』理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士の伝記映画で、

漫画好きの方ならば、「宇宙兄弟」の物語の中で、せりかのお父さんとシャロンが発症した難病として知っている方は多いと思います。

2014年の夏に「アイスバケットチャレンジ」という氷水をかぶって支援するものも流行りました。これは、ALSの研究に対して寄付を募る名目で行われました。

元アメリカンフットボール選手のスティーブ・グリーソン。

彼も、ALSと診断され、2〜5年と余命宣告され、そしてその後、妻との間に初めての子供を授かったことを知ります。

生まれ来る子供のために、父親として何ができるかと考え、まだ見ぬ子供に向けて、毎日ビデオダイアリーを撮ることを決めます。

この映画、1500時間のビデオダイアリーから紡ぎ出されたドキュメンタリーなのです。

そのままが映し出されます。

決して、暗い映画じゃないです。スティーブ・グリーソンはもちろん、彼を支える奥さん、そして介護する仲間、彼らを助け、支援する多くの人たち、彼の希望を失わないで戦う姿にたくさんの人たちが心動かされていきます。

ただうつむくだけでなく、前向きに明るく、ユーモアを忘れずに生きて行くこと。そんな強さだけでなく、症状が深刻になって行く不安や、妻とのケンカ、グリーソンの父親との対話や、生きることへの絶望などすべて、詰まっています。

綺麗ごとだけ見せないから素晴らしく、辛くて目をそむけてしまいそうな場面もありますが、泣き笑いがおきるほど、素敵な笑顔が見れるシーンもあります。

難病ものとしてだけでなくて

「父親として何をしてあげられるか?」
「人生とは何なのか?」

ということを考えさせる素晴らしい「人生」を記録した映画。

→作り物じゃない愛に溢れた『ギフト 僕がきみに残せるもの』を多くの人に観てほしい理由とは? https://filmaga.filmarks.com/articles/1375