けんたそ

ギフト 僕がきみに残せるもののけんたそのレビュー・感想・評価

3.8
難病ALSを発症し、静かに迫りくる死と向き合うのではなく生まれてくる子どものために父親としていまできるすべての努力と愛情を捧げるスティーブはもちろん、計り知れないほどの愛とユーモアで彼を支え介護をしながら子育てに励む妻のミシェルもとても芯の強い女性でみてるこちらが勇気をもらえる。
ただ症状の進行は想像以上に残酷で、少しずつ身体が動かせなくなりコトバが話せなくなるスティーブや、病魔に冒されていく彼の姿をいちばん近くで見守るミシェルを見てるのはツライし、スティーブが生きてるのが辛いと漏らした時、ミシェルも精神的・肉体的に参ってしまっていて、どんなに強い意思を持った人でも心が弱ってしまう瞬間はあるんやな、ってゆうのを痛感してかなり苦しくなった。
それでも二人は前を向いて目の前の現実に立ち向かい闘い続けるし、何より自分だけじゃなくて家族はもちろん人に何かを与えられる人生の豊かさをひしひしと感じたし、そんな関係がとても羨ましくもあった
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