つるみん

ギフト 僕がきみに残せるもののつるみんのレビュー・感想・評価

4.2
難病ALSと診断され、余命2年〜5年と宣告された元アメリカンフットボーラーのスティーブ・グリーソンがこれから生まれてくる我が子に送るビデオメッセージを主に展開されるドキュメンタリー。

『コンカッション』という実話の映画がある。それは元アメリカンフットボーラーが引退後に身体が上手く動かせなくなり次々に自殺してしまうという事実を突きつけられる映画。その作品を観ていた事もあって、現役でのプレーがいかに頭を含め身体に影響が出るかがより分かった状態での観賞だった。だからこそグリーソンの苦しさ、奥さんの苦しさがダイレクトに伝わってきて、それでも負けない愛があったというところに涙なしでは観られなかった。

これから生まれる息子に、父親として一体何を教えてあげられるのか?その一心で考え、いろんな人に聞き、ビデオを回す。妻にこれ以上迷惑をかけたくないと思い、自分に苛立つが叫ぶことしかできない。

喜びも怒りも哀しみも楽しみも全てを息子に伝えたいのだ。
つるみん

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