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ラストレシピ 麒麟の舌の記憶のKUBOのレビュー・感想・評価

3.8
今日のレヴューは、二宮和也、西島秀俊ダブル主演で話題の「ラスト・レシピ 麒麟の舌の記憶」。

一度食べた料理の味はどんな味でも再現できる「麒麟の舌」を持つ天才料理人、佐々木充(二宮和也)。金さえもらえれば、どんな料理でも再現する彼は、謎の中国人から「大日本帝国食彩全席」なる第二次世界大戦前の幻のフルコースを再現するように以来される。幻のレシピを探すうちに、充が辿り着いた真実とは?

監督滝田洋二郎に、キャストが二宮和也、西島秀俊とくれば、外すハズがない。期待通りの胸に迫る感動作ではありました。

謎を追う現代パートの二宮和也はしばらくは狂言回し。彼が新しいヒントをつかむたびに西島秀俊演じる過去パートが挿入されるが、終盤前まではこちらが本編。終盤全ての謎が1つになった時に、二宮和也が真の主人公として作品の幕が降りる。

ただ、こう書いてお分かりの通り、構成が「永遠の0」と似ているので、だいたい先が読めてしまうのは残念。(全部じゃないですけどね)

それから、西島秀俊演じる山形直太朗が作る料理の数々が美味しそうで、美味しそうで。お腹が空いている時に見てはいけませんね。この「大日本帝国食彩全席」のお料理はエンドロールでも見られますので、席を立たずにゆっくり目で楽しんで下さい。

2時間でまとめるために終盤はちょっと急ぎ足ですが、二宮和也、西島秀俊、二大人気俳優の競演は見る価値あり。さすが滝田洋二郎という感動作でした。
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