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ラストレシピ 麒麟の舌の記憶のOiwoのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

【感想】
ニノの食べ物を食べた後の表情が凄く良かった。話さないけど、美味しくて感動してるのが伝わってきた。
鎌田さんが目の前で山形を殺され、自分だけが裏切ってる感覚を持ちながら、過ごしてきたことを考えると、一番辛かったろうなと思う。
ストーリーも良かった。

【ストーリー】
一度食べた物の味は忘れずに完璧に再現できる男、佐々木充(二宮)はすずらん園という孤児園出身の料理人。彼は、一度自分で店を持ち、繁盛していたが、彼の妥協できない性格が原因で、店の従業員や客は離れていき、最後は彼ともう1人同じすずらん園出身の人しか残らず、佐々木は何千万という借金を抱えてしまう。
それから、彼は最後の料理を一回百万で作る料理人となり、借金を返済していた。
すずらん園の園長が亡くなっても顔は出さなかった。そのタイミングである依頼が舞い込む。
それは中国の楊という人からの依頼で昔、彼が山形直太朗と鎌田という日本人と作ったレシピ 大日本国菜食全席を作ってほしいというもの。
そのレシピが今どこにあるかわからず、佐々木はそれを探す旅に出る。
山形という男は麒麟の舌を持つ男と呼ばれ、彼も一度食べた味は再現できる人間であった。
彼の話を聞く為、鎌田やロシアの友人、そして、最後は楊から話を色々聞いてわかったこと、それは、下記の通り。
1. 山形は千鶴という妻がいたが、幸という娘を出産した時に、亡くなっていた。
2. 幸は充のお母さんで、幸はレシピを元にお店を開いたが、その日に隣の店が火事を起こし、それが原因で火が燃え移り、レシピを取りに幸は店に戻り、死んでしまう。
3. 山形も最初は自分の腕だけを信用していて、みつると同じく、周りに厳しかった。
4. 千鶴の死後、それが間違いだと気づき、仲間達と四年の歳月をかけ、レシピを完成させる。
5.しかし、そのレシピは毒を盛り、天皇の暗殺未遂とする為の偽りのレシピであった。(楊が毒を盛ったということにし、中国との関係を悪化させ、満州から中国人を追い出す為)
6. 鎌田は最初から山形と楊を監視する為のスパイであった。(しかし、鎌田も料理や仲間が好きで苦悩の日々を送っていた。)
7. それを知った山形はレシピを信用できるロシア人の友人に託し、楊を店から追放する。
8. その後、料理を食べお披露目の時に、軍人の目の前でレシピを燃やし、処刑されてしまう。
9. 娘の幸は同じ厨房にいた鈴木という男に引き取られ、育てられていた。
10. 幸はその後、結婚し、充を出産する。しかし、先述の通り、火事で死んでしまい、充は鈴木の息子である太一が面倒を見ることに。そして、その太一がすずらん園の園長であった。

以上のことをみつるはレシピ探しの旅で聞かされ、充は料理をする上で大事なことを学び、自分で作った料理を美味しいと思えるようになった。
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