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ラストレシピ 麒麟の舌の記憶のkanegoneのレビュー・感想・評価

3.3
最初に出てくるオムライス、途中の揚げ春巻、ビーフカツ・・料理はどれも、本当に美味しそうだった。

人生の最後の間際に、どうしても食べたいものがあったら?
そりゃお金なんかより、そっちの体験が大切ですよね。
人生の目的は、経験したいことを、実際に経験することだから・・。
もちろん、最後までやっていけるだけの生活資源が確保できていれば、の話ですが。

演技の重み、台詞や撮り方の厚みが描きたい物語に対して全然足りてないけど、逆に言えばそこまで期待してなかったので、観れた。

ニノの演技は凄腕の高飛車系。西島さんは実直な実力者。宮崎あおいは献身的な妻。
どれも彼らの勝ちパターンで、安心して観れる。なんだか、答えのわかってる簡単な足し算を見せられているような・・

ここぞという場面で繰り出される陳腐な演出の数々、あれはワザと??
有名俳優の起用を半分くらいに抑えた方が、作品はよくなってたんじゃ?

とムニャムニャ書いてますが、要するに「観れるけど、残念な映画」という印象でした。

調理助手のふたり、特に兼松若人はすごくよかったです。あとはチャーハン作ってる時の綾野剛。一生懸命鍋を振る姿が最高にかっこよかったです。以上。
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