ひば

僕のワンダフル・ライフのひばのレビュー・感想・評価

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)
3.7
犬。飼ったことないし、犬ボイスはこっちのご都合主義…と思っていても、こんなに表情で思いを伝えてくるとは。玩具として扱う人には声が聞こえないし表情も見えない。ただの風景の一つだから。でも家族になったときはいつも笑ってるように見える。犬生人生に大きな違いなし。

違う作品でも言ったけど、ペットに対して生殺与奪の権利を持っていることはとても大事で他の家族とペットを同じラインに並べるべきではないと思うんですね。ただ、何度でも人を愛し側にいてくれる存在に対して"家族"以外の言葉が見つからないのもまぁしょうがないよね、この関係をなんと形容すればよい?犬…いいやつ…
誰しも、自分がどんなことをしても後ろをついてきてくれる存在がいたら、もうそれ以外なにもいらないよとなるのもわかる。人類の友、犬。綱吉もたぶんそう言ってた。トムハーディも言ってる。一筋に連なった愛情もあれば、何度も壊れまた紡ぐような愛情もある。やはり犬も人もそんなに変わらないね。

また適当な邦題を…と思いつつも、犬…君に目的は必要なのか…?私は犬どころか人間でさえ、生きる目的がなくてもよいと思っています。その日その日をなんとなく過ごす時間の連続だって悪くない。もしどんなに酷い目にあってもご主人を愛すること!なんて結論づけられたらどうしようかと思ってたけど、人権ならぬ犬権にも適度に寄り添ってた答えだと思いました。

私の結論として、犬、飼いたくないです。
私より後に死んでくれるなら一生側にいて欲しい。
ひば

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