犬の正体は犬の形をした愛だ(と言ったのは糸井重里だったかしら)、というおはなし。
子どもと犬と牧場と青春の痛みと人生の苦味というラッセ・ハルストレム全部盛りで涙のカツアゲをしてくるので、遠慮なく泣く。
個人的にハルストレムといえば「マイライフアズアドッグ」「ギルバート・グレイプ」「サイダー・ハウス・ルール」「シッピング・ニュース」の人。
優しさや透明な美しさの中に苦みばしった毒を仕込んでいたイメージがあった。
「輝いていた、だからこそ取り戻せない」という。
今回はそのような苦味は薄く、良くも悪くもファミリームービーになっていたように思う。