犬がひたすらかわいいだけのお犬様万歳映画と思いきやなかなか考えさせられる作品だった。
もちろん犬はとってもかわいいんだけどそれだけじゃない。
まず、全編を通して犬目線というのが斬新で惹きつけられる。
"犬生"を通して見出される"人生"。どんなときもそばにいて生活を見つめ、言葉はなくとも通じ合うことの素晴らしさ！
犬の本当の気持ちなんてわからないけど、とても愛おしい気持ちになったし、犬を飼いたいと感じた。
しかし、犬と一緒にいることの幸せが大きな分、それに付随する"死"の悲しみに耐えられる自信がない。
また、その犬の幸福度が飼い主によって定められてしまうという一種の残酷さを痛感した。
また、ベイリーだけで作り上げたとしてもまとまりのある作品になったであろうが、オムニバス形式でたくさんの"犬生"を描いていた点も、上記の幸福度の点において感じ取る部分があり、良かった。
喜・怒・哀・楽、それぞれの表情を巧みに使い分けるワンちゃん達の演技力が魅力的。
メイキング映像が見たい！
