モーリー

サバイバルファミリーのモーリーのレビュー・感想・評価

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)
3.6
停電だけでなく携帯の電源が切れて使えなくなるというのが現実にどれくらい起きる可能性があるのか分からないが、その部分が少し気になって入り込めなかった感はある。
けれどデジタルで利便性を追い求めてどっぷり肩まで浸かって生きてる現代人はこういう事態にはめっぽう弱いのだろうなと思う。
だからこういう思考実験はとても面白い試みだと思った。
オレは決してデジタルに強い訳ではないが、かといってアナログにも強いわけではないのでこういう時のためにせめて食べれる草を見分けれるようになっておこうと思った。アウトドアを経験しておくことも大事かもしれない。キャンプなどやったことないが。ましてグランピングなど論理矛盾である。でも慣れてしまえばこんなアナログ体験もある意味楽しいのだろう。身一つで生きる。その方がより「生きてる」実感が湧くのかも知れない。皮肉なもんだ。だがお金やブランドが全く価値を持たないのは痛快ではあった。それでもこんな時代でもやはり情報が早い方が有利になりそうだと先手を取る人は居るんだろうなと思った。人を恫喝するように強めに諭して有利になるならと組織に従う人も居て。そんな時どっしり構えた田舎の大地康雄がなんと立派に見えたことか。あういう生き方や姿勢を学びたい。そしてもっともっとデジタルの時代が進めばやがて海外ドラマの「ウエストワールド」のようにバーチャルでそういうアナログ世界が体験できるのが売りという施設が(大阪だと梅田のHEPファイブの1番上の階辺りに)出来るのだろう。値段の割に高いわ…なんて文句言うたりしながら…そういうの含めて人間の世界は面白い。それをまた映画化してほしい。
ともかく今度スーパーに行った時にロウソクと水だけは買っておこうと思います。
モーリー

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