マツシマ

ジグソウ:ソウ・レガシーのマツシマのレビュー・感想・評価

ジグソウ:ソウ・レガシー(2017年製作の映画)
3.1
SAWシリーズ復活!!!(何作目?)

目が覚めると変な部屋に閉じ込められていた
そこには自分と同じように脱げない鉄バケツをかぶせられている男女と思しき人間が数名
首には鎖がかけられていて、その鎖は部屋の反対側、硬く閉ざされた鉄扉へと続いている
そしてその扉には無数の回転鋸の刃が生えており………


ソリッドシチュエーションホラー!!!
またこのパターンか!!!と言うなかれ
そもそも「このパターン」を世間に広く確立させたのがSAWシリーズなんだから、何回やっても良いんです!!!
あとなんだかんだ毎回「これから何が起こるんだろう!?」てハラハラするから、許す!!!

死んだはずのジグソウ
再び始まるゲーム
過去の罪と向き合えと迫られる参加者達
迫る警察
回転する刃
締まるワイヤー
注がれる酸
そして………
レー……ザー……???!

毎度毎度よくもまぁ考えるわ、というビックリ仕掛けの数々
これジジィが一人で設計して作ってんの?板金屋とか工務店とか通さずに?
東急ハンズで材料集めて?
イカれてんな!!!(イカれてます)

SAWはシリーズを追うごとに「激怖キテレツ大百科」と化していき
痛そうで怖そうなマシーンをだすことに腐心し過ぎて、それこそシリーズ初期のジグソウの思想である(そしてこの“思想“こそがジグソウを独特のキャラクターにしているんだけど)
「代償を支払えば、命だけは助かる(=改心と見なされ再チャレンジできる)」
という構造すら無視されだして
「いやそんなん絶対助からんやん」というただの殺戮キテレツ大百科になっていた部分も否めませんでした

そこにきて今回は割と初期の頃に戻ったというか、相変わらずむちゃくちゃな工作はしているものの、そういうジグソウの思想が有る程度反映されているメカになっていて良かったです

まぁ人は死ぬんだけどな!!!!!!
酷いよ!!!!!

メカと同じくシリーズお馴染みの
「どんでん返し」も、やはりパワーダウンは否定出来ないものの健在ではあり、
ここまでシリーズ続けてもこれだけ面白く見れるんだから、本当に素晴らしいシリーズですよね
次があったら結局また見ちゃうもんな


「なんかいっつもちょうどいいタイミングで参加者達が目覚めてるけど、アレめちゃくちゃズレてる奴いたらどーすんの?」
という野暮かつ御法度なツッコミに対して、アンサーを提示した形になってるという
割と意欲的な作品でもありました
なるほど……!?


「人の話はちゃんと聞きましょう」
子供にも教育として見せたい一本です