さよなら僕のマクガフィンたち

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~のさよなら僕のマクガフィンたちのレビュー・感想・評価

3.8
世界は動き続けていて残酷な場所にもなる
だが、私にとってはその静寂こそ心の平穏を得られる場所だ

難聴はハンデではなく治すものではない

この愛は私を殺す 愛する人よまた私は死んだ


聞こえないということ、聞こえないということとどう共存するかを描き、「聞こえる」ということを描いた良作。

僕自身元々バンドをしていまして、しかもドラムで、10年以上していました。ライブもコロナ禍前であれば普通に行ってたし、通勤時にはヘッドホンで音楽を聞く生活。よって、正直めちゃくちゃ怖かったです。

直接的なとこらですが、流石のアカデミー賞で、音響どころを受賞しているだけあって、聞こえない表現と、インプラントの表現が素晴らしい。
ゴーって重低音の中、バンバン叩くだけが聞こえたり、インプラントの世界は選抜なく全ての音が無機質に聞こえる。

ポールレイシーもリズ・アーメッドも、アカデミー賞受賞してもおかしくない名演技!
おつしつけがましくなく、テンポもいいし、見ていて苦ではない、良作。