おとのなみ

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~のおとのなみのレビュー・感想・評価

3.8
音好きおばさんだけど苦手なヘビメタの爆音から始まってどういう展開になるやらと思ったら、音好きとしては致命的な展開に。
シアターで観たけどヘビメタのドラマーが突然難聴になり、その耳に入る音を擬似体験することになるとは。。サウンドどころか小さな生活音や笑い声すら入ってこない。まるで水中の中でゴボゴボする不快な音だけ。残された道は限られていた。

コミュニティの人たちは難聴をハンデと思わず受け入れ限られた中で楽しんで生活していた。彼にとにかく何でもメモする事だけさせた。静寂であるとこがまさに平穏な場所だと気づかせるために、、けどそんな簡単にいかないよね、、、滑り台やドラムのスティックのシーンを観た時、かつて「音楽」という映画を思い出した。楽器の名前も知らない3人組がドンドンドンドンとただ音を奏でる感覚と似ているなぁと。難聴の人は音を奏でる、聴くのではなくまさに感じる、心で感じる、響きを体感。でも突然難聴になったらそこに行き着くには時間がかかる。

人間の五感どれを失っても、生まれてこの方健常者としてそれを当たり前と生きてきた者にとってはかなり厳しい現実を突きつけられる。そうなった時どの道を選択するかは自分
おとのなみ

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