今後アマプラで観る場合はヘッドホンで是非。主人公の聴覚と客観的な実際の音世界の切り替え、繊細な自然音もノイズの疑似体験も丁寧に作られていました。
中途失聴者の悲嘆や葛藤、その克服の描写は修行僧の世界のよう。それも2回目にタイトルを連想させるシーンを転換点に比較的サクサクと描いていて苦しくならずに済みました。
「インプラント」の現実や、ドラッグと難聴の関係などはこれから調べてみることですが、失聴者の世界について現実の解像度を格段に上げる作品として、今年の作品の中でも個人的に重要なものになりました。
『エターナルズ』でマッカリを演じたローレン・リドロフ、慈悲深く優しい表情ばかりで魅力的でした。よりファンを増やすのではないでしょうか。