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西北西のWonkavatorのレビュー・感想・評価

西北西(2015年製作の映画)
3.8
単一民族と信じて居る人はびっくりするかもしれないけれど、
先進国と言われる国の中でも日本は4番目に移民の多い国。
それだけでなくとも、この数年でコンビニ、居酒屋、至る所で外国人が働いている。
私自身は90年代の殆どを、外国人と寝食を共にしていた経験上、
本作冒頭のイミグレーションのシーンや喫茶店のシーンのシチュエーションが自分のことのようにわかる。

そうした部分をもう少し作品のテーマに進めていくのか!?
ト、思っていたらそうでもなくて、話がどんどんLGBT方向に進んでいってしまう...。

文化風習が違う世界で生きること
言語が違う者同士が生きること
もう少しそうした部分を本題に上手く練りこめば、より深い作品になったと思うと、些か残念だが、それを求めるのは欲張り過ぎか!?

BARシーンの音楽がショボすぎてそこでも作品下げる結果に...

余計な光を過剰に足さずに撮っているのは好感。
情緒ある作品だし、他の役者があまり感情なく棒読み風だったせいなのか
サヘル・ローズの演技が輝いて見えた。
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