スワヒリ亭こゆう

西北西のスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

西北西(2015年製作の映画)
1.0
僕は映画が好きで観てるんですけど、全ての映画を面白いとは思えないじゃないですか。
やっぱり面白い映画や素晴らしい映画を讃えるならばその逆もないといけませんよね。
で、面白くない映画もなんかレビューを書いてるうちにどっか良い所や改善点を見つけたいなぁと思うんですが、本作はそれが凄く難しい映画でしたね。
相性もあるのかな?と思います。
とにかく暗い映画でしたし、特に何も得られるものが無かった作品でしたね。
凄く残念です。


イランから来た留学生ナイマとレズビアンのケイとアイ。3人の女性を描いてる作品なんですね。
ナイマを演じるのはバラエティでも活躍しているサヘル・ローズさん。
このナイマというキャラクターがとにかく暗い。
イランからわざわざ日本に来てめちゃくちゃつまんなそうにしてるって、僕には意味が分からないんです。
イラン人という事で日本に馴染めず、孤独を感じている?
その割には大学卒業しても日本で働こうとしてる。
ちょっと意味が分からなかった。
監督のイラン人のイメージなのかなぁ?
ナイマのキャラクターは何故暗くしたのかな。
僕にはナイマからは日本人の様な性格にしか見えませんでした。
イラン人らしさは見た目だけっていうのは、映画としてはダメですよね。
イラン人の性格、習慣などが映画として描かないのであれば、わざわざイラン人を主人公にする意味はないですね。
紛らわしいだけじゃないでしょうか?


で、そんなナイマがある日ケイに出会い打ち解けて友達になるんです。
観る前からもしかするとLGBTを扱ってるのかな?って思っていたので、ケイがレズなのはピンと来るんです。
だからそういう恋愛だったり肉体関係目当てで仲良くなっていくのは想像できるので、二人が仲良くなるのはそんなに不自然でもないんです。

アイというケイにとっての女性の恋人を登場させて三角関係にするのも悪くない設定なんですけど、とにかく暗い。
アイっていう女の子もモデルっていう設定なのにケイの方が背が高くキレイなので、どういう配役なの?って思ってしまいました。
なんか監督とデキてるのかなぁと勘ぐってしまいますね。


ケイとアイがレズビアンのカップルでケンカしては愛し合う愛憎劇ですかね。
そこにナイマが入ってきてケイはナイマに惹かれるんです。
ナイマがケイのマンションに来た時に方角を教えてっていうんです。
タイトルの西北西はイスラム教徒が祈りを捧げる方角の事なんです。
ここまでは予想通りなんですが、ケイのマンションは磁場が悪いとかで方角が分からないって言うんです。
何とか西北西を確認出来てお祈りするんです。

僕はナイマが磁場が狂ってるケイのマンションにいる事でイスラム教では禁止されているレズビアンになっていってしまうのかなぁと思っていたんです。
でも、別にそんなこともないんです。
もうこうなってくると、ラスト30分ずっと「おもんなぁ〜」って言ってましたよ。5回に1回くらい「暗ぁ〜」も言ってましたね。


最後も20分くらい余計な気がしました。
これでは映画の余韻に浸れることも出来ないです。

それとイランという国のLGBTについて映画を観た後に知ったのですが、同性愛は死刑になる事もあるくらい厳罰に科されるらしいです。
コレは絶対に映画で言わないと!
というか、いくらでもストーリーに取り込めるんじゃないでしょうか?
監督としては本作にLGBTの迫害について問うほど、社会的メッセージは込めたくないんでしょうか?

ゴメンなさい。どう頑張っても良いところが見当たらない映画でした。
絶対にこの監督とは僕は仲良しにはなれないですね。
全然、そこは残念じゃないけど。