西北西の作品情報・感想・評価 - 4ページ目

西北西2015年製作の映画)

West North West

上映日:2018年09月15日

製作国:

上映時間:102分

あらすじ

「西北西」に投稿された感想・評価

桃ち

桃ちの感想・評価

4.6
祝日の昼前、隠されたような場所に位置している映画館に一人で来る大人達、皆口を噤んでいた、私の将来を見たようだった、他人のジェンダーや痛みは知っていると思っていたが、こんなにも自らが国境に抵抗を持っているとは、不意を突かれた、見つめ直すきっかけにでもなったつもりである、それにしても私は、女性の女性らしい弱さが苦手だ、9割女性が映るこの映画であったが、途中で池松壮亮を望む自分が居たことは確かである、精神的な暗さと強さが絶妙で、海に浮かんでいるような映画だった、突然ライトに照らされて、映画館の外に追いやられた時は、初めて歩いたみたいに上手く歩けなかった。フローリングに立つ椅子の脚、充電したまま投げ出されたiPhone、好きなのか覚めたのか分からなくなってしまうほど、近くの恋人と眠った翌朝、眠っている私達の横で、網戸から吹いた風に揺らされるカーテン、どれもこれも見覚えのあることで、切なくなりました。
meltdownko

meltdownkoの感想・評価

3.5
自らはレズビアンではない、というケイの主張を、当初はカテゴライズの暴力性への反発かと捉えていたものの、結局はケイの「西北西」の不在がそうさせていたのであって、別れ際アイに放った言葉の数々もケイ自身にとっての願望であった(がゆえにレズビアンというカテゴライズを拒否した)のではないか。ただ瑕疵をケイ一人に押し付ける関係修復のやり方には私は賛同できず、たとえばこれが濱口竜介であれば私があなたの目を見ないのはあなたにも責任の一端があるとなっていたはずで、思いがけずあの相対化の視点が愛おしく思われたのである。
不在を象徴する方位磁針の狂い、医者のシーンの空間分割、あるいはプールにおける越境など印象を残すシーンはところどころ見られたのだけど、一方で光や風、雨といった背景の使い方がクリシェに感じられてしまった。あと医者やアイ母の悪意が書割みたいだと思った。
cotelogue

cotelogueの感想・評価

4.3
素晴らしい映像設計と、理性的で情熱的な人間描写。セリフの置き方も最小限。凄すぎる。個人的にはアイの大学行くバックショットからのセリフが最高すぎて涙出た。。
AS

ASの感想・評価

3.8
劇中でジャン・ユンカーマンが沖縄に関する講義をしている場面が興味深い。
監督・キャスト舞台挨拶付
この作品って5年も前に撮ったらしいです。
LGBTを扱った作品を立て続けに観ました。
監督の実体験を作品にしたそうです。
韓さんもサヘルさんも綺麗ですね。
Wonkavator

Wonkavatorの感想・評価

3.8
単一民族と信じて居る人はびっくりするかもしれないけれど、
先進国と言われる国の中でも日本は4番目に移民の多い国。
それだけでなくとも、この数年でコンビニ、居酒屋、至る所で外国人が働いている。
私自身は90年代の殆どを、外国人と寝食を共にしていた経験上、
本作冒頭のイミグレーションのシーンや喫茶店のシーンのシチュエーションが自分のことのようにわかる。

そうした部分をもう少し作品のテーマに進めていくのか!?
ト、思っていたらそうでもなくて、話がどんどんLGBT方向に進んでいってしまう...。

文化風習が違う世界で生きること
言語が違う者同士が生きること
もう少しそうした部分を本題に上手く練りこめば、より深い作品になったと思うと、些か残念だが、それを求めるのは欲張り過ぎか!?

BARシーンの音楽がショボすぎてそこでも作品下げる結果に...

余計な光を過剰に足さずに撮っているのは好感。
情緒ある作品だし、他の役者があまり感情なく棒読み風だったせいなのか
サヘル・ローズの演技が輝いて見えた。
Ayah

Ayahの感想・評価

-
「自分」とは、とても近いようで、実はいちばん遠い存在なのではないかと思う。
よく分かっているようで、いちばん理解しがたく、向き合いやすいようで、いちばん目を背けたくなる。

そんなとき、ふと「他者」に目を向けてみる。 他者が見つめる世界を見つめようとしてみる。

すると気づけば、今までには見えていなかった自分が見えてくる。新しい自分が生まれている。

そしてふと気づく。誰もがマジョリティでありマイノリティであり、傷つけられることもあれば、傷つけることもあるのだと。

これは、異質な他者たちがめぐりあったことで生まれた、特別なようで、私たちの周りにもきっと溢れている物語だ。
stkenditi

stkenditiの感想・評価

4.1
見終わった時、韓英恵さん演じるケイを抱きしめてあげたくなります。

彼女が発する言葉と、彼女に発せられる言葉が重なるごとに、彼女の存在が薄くなっていくような感覚。

こんなにも「ごめん」「すみません」が切ない映画ははじめてな気がする。

この感覚は、ジェンダーや国籍関係なく誰にだってあるのでは。

男性が脚本・監督なのが驚きでした。
もんた

もんたの感想・評価

3.5
サヘルローズが強くて、美しい。
セクマイをテーマにした映画だが、彼女のイスラームとしての生き方が印象に残った。

主人公の家族のビアンに対する反応はちょっと過剰すぎる気もする。
世界の映画祭でスタンディングオベーションを受けた『西北西』がついに日本公開。韓英恵、サヘル・ローズが揺れ動く女性を演じる。〈痛みも、国境も、ジェンダーも、知らないふりをしたわたしたちの愛の話〉