ノラネコの呑んで観るシネマ

アヴリルと奇妙な世界のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

アヴリルと奇妙な世界(2015年製作の映画)
4.5
これはムッチャ楽しい!
19世紀後半から名だたる科学者たちが皆失踪してしまったため、エネルギー革命が起こらず、ヨーロッパではナポレオン帝国が続いているパラレルワールドの1941年。
パリに住む少女アヴリルは、10年前に失踪した科学者の両親を探す旅に出る。
冒頭のクレジットから、センス・オブ・ワンダー全開。
スチームパンクな世界観が、最高にワクワクする。
科学者失踪の謎と、両親が開発していた生物を不死身にする血清が、少女と旅の仲間を驚くべき世界へと導いてゆく。
実験で生まれた知性を持った喋るネコ、ダーウィンのキャラがいい。
おそらく監督は宮崎駿の大ファンのはず。
「天空の城 ラピュタ」「ハウルの動く城」を彷彿とさせるイメージが随所に。
もう一本、なぜか「スパーマリオ 地底王国の女神」も連想しちゃったのだが、たぶんこれはどっちもヴェルヌにインスパイアされているからだろう。
異世界ファンタジーは、「その世界に行ってみたい!」と思わせれば半分勝ち。
その意味でこの映画の世界は、もの凄く魅力的だ。
ヨーロッパのアニメーションらしい、ウィットに富んだユーモアがいいスパイス。
ブログ記事:
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