このレビューはネタバレを含みます
「荒野にて」
15歳の少年チャーリーとピートという名の競走馬のお話…
「生きようと思った」
これはジブリアニメ「火垂るの墓」のキャッチコピーですが…
ちょっと思い出しました…
「馬を愛してはダメよ…ペットじゃないんだから」
「競走馬は走れなくなったら終わり…処分されるしかない」
15歳のチャーリーにそんなこと理解出来るわけがない…
「可哀想…」
大人はそんな感情は何の役にも立たないって言うんだ…
もう心を鷲掴みにされる映画でした…
荒野を行くチャーリー…ずっと馬のピートに話をしてる…
これはこの映画に感銘を受けたおれの人生そのもの…
おれは腹を空かせて通じているのか怪しい愛をのべつまくなし喋りながら荒野を歩いている迷子なんだ…
ブシェミ兄貴…チャーリーの気持ちも考えないで酷いやつ…だけど…
後半ブシェミ兄貴は出てこないけど、馬とトラックをチャーリーに盗まれた彼はどうしたか?
金でも巻き上げようとチャーリーの親でも探したか?そしてチャーリーの身の上を知ったのだろう。
だから彼は警察には届けなかった…
チャーリーが警察に追われて捕まらなかったのはきっとこういうことだったとおれは信じてます…
ブシェミ兄貴はやっぱり優しいやつだったんだよ!
ずっと感情を表に出すことを忘れてしまったようなチャーリー…
時々ちょっと笑ったり…泣いたり…
もうどんだけおれの心をかき回すんだ!
最後に走っているチャーリーが見せる表情はいったい何を表しているのだろう?
長く心に残る映画だと思いました。
ピートに会いたい…