荒野にての作品情報・感想・評価

「荒野にて」に投稿された感想・評価

マロコ

マロコの感想・評価

3.8
鑑賞記録
予告編からなんか引き込まれてた。
呼吸というかリズムというか、空気の流れが自然で心地よく、なのに何かどこか物凄く鮮烈で、なんとも美しいバランスだった。

チャーリー・プラマーの年頃とビジュアルと演技力、彼の感性の功も物凄く大きい。
痛々しいリアリティも、角のないエンディングも、キャスティングが異なればまるで違う見え方をしただろう。

監督の人生や家族や人の見方も驕りや歪みがなく、全てに愛情を感じる。
エゴで汚れていないので受け取りやすく美しい。

人に良さを説明する類の映画ではなく、観れば伝わる人には伝わる、観ていない人とはわざわざ話すことがない、そういう類の映画。
ayaka

ayakaの感想・評価

3.5
男の子雰囲気よかった。
ブシェミさんいつのまにあんなにおじいさんになったの (°_°)
よき映画でした。ピート‥
m

mの感想・評価

4.0
チャーリー・プラマーの感情を表に激しく出さないが、強い意志を持っているのが伝わってくる演技がとても良かった。大自然の中、競走馬のピートに他の人には話せない本音を打ち明けながら歩く様子が美しかったな。最後にチャーリーの居場所が見つかって心からほっとした。
今年の劇場見逃し作品③

これまた今年の重要な作品を見落としていた。最高。大好き。

強くなければ生きていけない状況で生きているのだから、主人公の少年は強い。それでも自分の弱さを恨む彼を見て抱きしめたくなった。愛する父親、生きがいであり友達の競走馬、数少ない心の寄りどころであるそれらすら守れなかったことを無力だったとそれ以上責め続けたら壊れてしまう。そんな中で抱擁してくれる人に出会えたことが本当に救いだった。

うまく言葉にできない10代の未熟さがもたらす感情表現が、人間の本能的な愛情表現にも感じられた。理屈じゃない、ペットじゃない、馬は馬、そんなこと解ってる。でも助けなければいけないという使命感にも似た気持ちは、最終的に全部自分に向いているんだよね。

これからも薄暗い影を落としたような人生になるかもしれないけれど、どこからでも見える位置に穏やかな灯りが道標になり彼を照らしてくれると思う。誰かにとっては頼りない光かもしれないけれど、誰かにとっては全てを包み込むほどの光になり得る。

存在を肯定してくれる作品。それは決して簡単なことではなく、自らを追い込まずしては表現できるようなものではない。劇中で少年に起こる出来事がそれを物語っているように、それを世に放つときに無責任な感覚では届くこと絶対にない。
チョコ

チョコの感想・評価

3.7
主人公が普通の優しい良い子なのにあまりにも不幸で辛くなりました。
でもきっとこんな事珍しくはないのかもなぁと思いました。
最後幸せではないのかもしれないけど少し救われてホッとしました。
生きるって大変で現実に直結してるタフな物語なので元気な時に観ることをオススメします。
てるる

てるるの感想・評価

4.0
次々と不幸に見舞われるチャーリー・プラマー君を心の中で応援する映画。

売られていく馬のピートの姿にいてもたってもいられず旅に出るチャーリーのロードムービーでもある。

そのチャーリーを演じるチャーリー・プラマーくん(役名と一緒!)の繊細な演技から目が離せない。

道中でピートに語りかけることで、チャーリーの人となりが見えてくる演出も上手い。

そのチャーリーがもうホントに良い子。
不幸中の幸いは、父親がダメ親父ながらもちゃんと愛してくれていたこと。

そんな良い子がだんだんと荒んでいく姿が切ない。
ペインテッドバードの軽い版という感じ。
もう最後の方は人間不信だよね。

主要な役ではないけどスティーブ・ブシェミやクロエ・セヴィニーも出演。
スティーブ・ザーンは酒乱野郎というチョイ役。
相変わらずこういう役が似合うなw

派手さは無いけど、じわじわ染み入る感じの作品。
miki

mikiの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

静かに物語が進んでいく。

15歳の男の子には、あまりにも過酷な旅だったな。ただただ切ない、切ない、切ない。
冒頭から静かに物語が始まって、ずっしり重い感じが付き纏う作品だから観終わった時にちょっと疲れるかもしれない。

生きる為にやらなくてはいけないことが出てくるけど、彼が堕ちていかなくて良かった。
叔母さんも優しい人で良かった。


『ゲティ家の身代金』に出てた子だった。美少年すぎた。
さす池

さす池の感想・評価

4.4
チャーリー・プラマーが可愛くて、
その可愛い青年がひたすら悲しい境遇に追い込まれて荒野を彷徨うだけの作品かと思っていたら全然違った。
あと、もうちょい馬映画かと思ってたけどそこも違った(笑)。
(たとえそうであっても観たいと思っていたのですが)

甘ったれたくない、だけどそんなに強くないい素直な青年が寂しさをぐっと堪えながら成長していく若さに心がジンとさせられるドラマ。

叔母に会いに行きたいけど頼れる人もおらず、
日銭を稼ぎながらピートだけが話し相手。
その唯一の友すら失っても悲しみを打ち明ける相手はなく・・・
チャーリーがぐっと1人で口をつぐんで、それでも諦めず強く
時に図太く前に進んでいく姿が本当に尊い。
生活が荒れていくのでビジュアルとしては小汚くなってゆくんだけど
男らしくカッコよくなってくように見えちゃうから凄い。感動する。

ラストシーン、胸のうちをさらけ出して泣く姿には
良かったねという思いが溢れてしまって思わず涙が滲みましたよ!
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