みむさん

マグダラのマリアのみむさんのレビュー・感想・評価

マグダラのマリア(2018年製作の映画)
3.0
イエスキリストが磔になるまでと復活を、そこに寄り添い見届けたマグダラのマリア視点で描いたもの。
ルーニー・マーラ、ホアキン・フェニックスの他にタハール・ラヒム、キウェテル・イジョフォー、ドゥニ・メノーシェも出ていて何気に良いキャスト。

幾度も映画化されたイエス処刑復活映画とベースは同じだが(そりゃそうだ)、マグダラのマリアを主役に添えた初の映画だとか。

ストレートなクリスチャン・ベイル版「ジーザス」、ゲイリー・オールドマンが処刑側のピラト総督を演じた変化球版「JESUS 奇跡の生涯」、最後だけ切り取って強烈に描いたメル・ギブソン監督版「パッション」、マーティン・スコセッシ監督 x ウェレム・デフォーの別解釈版「最後の誘惑」、どれもそこそこ見ごたえあったので、もう演出やアレンジの有無や俳優の好みによると思う。
(未見、知らない俳優が出ているものも含めるともっとたくさんある)

この作品ではマグダラのマリアの抑圧されながらも慈悲深い愛も描いていて、さらに復活の目撃者とされていたのに娼婦とみなされていたマリアが2016年にやっとイエスの使徒・聖女と認められるようになったとのことで、それを裏付けるような描き方をされているように思う。

ホアキン・フェニックスとルーニー・マーラが付き合い始めたのも同じ2016年って、不思議な偶然だな。