終戦後の身分制度廃止により、没落する華族の物語。時代の流れに翻弄されながらも、明日を生きようとする人々を描いている。
豪華なお屋敷に住む、名門華族である安城家。
殿様と呼ばれる絵が趣味の父、甘やか…
思っていたよりも音、映像がクリアだった。もちろん雑音とかの乱れはまだまだあるけれど。戦後わずか2年で制作されたとはびっくり、、。
戦後、身分制度が廃止され華族ではなくなってしまうという本当にあった…
このレビューはネタバレを含みます
すごい。主要な登場人物がみんなクズ。
戦後の華族解体と財産税の煽りを食らって風前の灯となった安城家。
屋敷を売るにも成金の新川か、トラック運転手の遠山くらいしか買い手の当てもない状態。
しかも新川も…
敗戦から2年で、こんなヴィスコンティ的な作品が作られていたことに驚く。
ストーリー全体はもちろん、象徴的な小道具やセリフからも、古い時代を脱して前に進んでいくというメッセージがとても分かりやすく強…
今、森茉莉のエッセイを読んでるんだけど、何となく彼女の生活が可視化されたような気分だった。(実際没落?したわけだし…)
昭和の華族とか、舞踏会とか、当時のお屋敷とかそういうのが大好きなので視覚的に…
戦後におきた華族の没落を描いた群像劇。
個性的な華族の面々を一夜の舞踏会に巧みに配置している。チェーホフの「桜の園」が下敷きとのことなんだけど、それにしたってうまいと思っているとまだ監督業を初めてな…
その時代にしか描けない作品はそれだけで素晴らしい。
古い映画のいいところは、今では考えられない作品に難なく入り込めること。
華族の没落という雰囲気、哀愁、言葉遣い、舞踏会という文化。今の日本では全…
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