千年女優

ツイスターの千年女優のレビュー・感想・評価

ツイスター(1996年製作の映画)
3.5
かつてオクラホマの農場で暮らしていた幼少期に父親を竜巻で亡くした女性で、27年を経た現在では無念を晴らすため気象学者として研究を重ねるジョー・ハーディング。竜巻解析のために開発された観測機器ドロシーを携えて念願を叶えようとする彼女が、別居中の夫で気象予報士のビルのチームと命がけの追跡を行う様を描く災害映画です。

CG技術の向上によって『ジュラシック・パーク』を成功させたことで竜巻描写に実現性を感じたスティーヴン・スピルバーグがプロデュースした1996年公開の作品で、ワーナーから一億ドル近い予算を得て『スピード』のヤン・デ・ボン監督で臨むと映像の迫力が評判になって五億ドル弱の興行収入を記録する竜巻映画の代表作となりました。

映像に対する力の入れように対してマイケル・クライトンとアン・マリー・マーティンによる脚本はかなり歪で、人間ドラマは効果的でなく解析という直接性に欠ける目的に対してあまりに無謀な行動が目に付きます。それでも現在の目でみればチープでも当時としては高品質の映像とアクションで少年少女に竜巻の恐ろしさを伝えた一作です。
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