爆裂BOX

デイライツ・エンドの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

デイライツ・エンド(2016年製作の映画)
3.7
人を血に飢えたクリーチャーに変える謎の病で荒廃した地球。愛する者を殺され復讐に生きる一匹狼の男ローグ。彼は警察署に立て籠もる生存者グループと合流するが…というストーリー。
映画秘宝の特集でもピックアップされたポストアポカリプス・サバイバル・アクションです。「アイ・アム・レジェンド」や「28日後」等の影響が強く窺えますね。主人公の一匹狼の流れ者というキャラクターは「マッドマックス」ですかね。
本作に登場する感染者は日光に当たって死ぬところなど吸血鬼ですが、走って群れを成して襲ってくる姿はダッシュゾンビそのものです。頭だけでなく心臓を撃っても死にます。単純なゾンビと違って知能を持ってるので車を大量に積んでゲートを塞いで生存者達を閉じ込めたりします。アルファと呼ばれるリーダーがおり、こいつは防弾チョッキを着こんでいるためか銃撃が通用しません。
主人公のローグは愛する者をアルファに変成させられ、復讐に燃えていますが、感染者が根城にしているビルを爆破に出かけて失敗してついて行った仲間全員死なせたり、大量の感染者引き連れて警察署に戻ってきたりと中々やらかしてくれます。その事責められたら逆ギレかましますし。有能そうな雰囲気出してるけど雰囲気出してるだけですね。
多分監督と主演のジョニー・ストロングはガンアクションの方に力入れたんでしょうが、そのかいあって銃撃シーンはどれもかっこいいですね。ただ、敵がほぼダッシュゾンビな吸血鬼なので一方的に銃で撃って倒すだけになって途中で飽きてきちゃいます。数で圧倒してくる所や次々倒れていく仲間などは悪くないですが。銃撃戦的には序盤の無法者達との銃撃戦が一番楽しめたかも。
ランス・ヘンリクセンも生存者達のリーダー役で出演していて中々カッコイイ銃撃アクション披露してくれてました。
ラストのアルファの倒し方はちょっと捻っていて「おお!」と思いましたね。ちょっと「吸血鬼ドラキュラ」のラストを彷彿しました。
ラストは「マッドマックス2」的ですね。ローグの戦いは続くのか…
ストーリーなどは定番中の定番で新鮮味はないですが、力の入った銃撃戦などB級アクションとしてはちゃんと楽しめる作品だと思いますよ。