きんゐかうし卿

ヴァイラルのきんゐかうし卿のネタバレレビュー・内容・結末

ヴァイラル(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

 


自宅(CS放送)にて鑑賞。寄生虫を介して拡まる感染系ホラー。血液から媒介し、寄生されると嘔吐、発熱、食欲旺盛等の症状が出る反面、盲目となり、代わりに耳や口から触手がウネウネ出て来る。触手や寄生虫系等のアイデアは『パラサイト('98)』を髣髴させるが、本作では規模がウンと縮小されており、ほぼ三人の登場人物のみにより物語は運ぶ。政府により隔離され、外出等が制限されてる割に街は自由な雰囲気で、他にも違和感を憶える箇所が散見出来た。B.オバマ前(撮影時の)大統領が冒頭で顔を出すが、出色はその程度。60/100点。

・じっくりと進行する展開は丁寧な作りで好感が持てるが、それらとは対照的にSEやBGMと相俟った効果抜群なショッキング系の演出が数回登場した。大きなテンポの崩れや逸脱したご都合主義等も少なく、スケール感の捉え方さえ気にならなければ良作と云える。

・感染者同士がコミュニケーションをし、共同体として意思の疎通を図る様な描写があるが、この辺りは不気味な寄生虫のイメージも重なって蛞蝓系の怪作『スラッグス('87)』を想起した。

・当初、'15年5月に翌年('16年)2月に劇場公開されるとのアナウンスがあったが、いつの間にか上映予定スケジュールから外され、'16年7月29日、本国米国内のVOD(ビデオ・オン・デマンド)上にてリリース(初公開)される運びとなった。

・鑑賞日:2018年1月15日