ろまのふ

あゝ、荒野 前篇のろまのふのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)
3.5
菅田将暉ファンやしこの作品でアカデミー賞とったので見なきゃと思いつつ、なんせ前編後編で長くてなかなか手を出していなかった、、。

過去鑑賞。

新宿、歌舞伎町。少年院から出てきた新次は因縁の相手、裕二に復讐を試みるが新次が少年院にいる間にプロボクサーとなった裕二にあっけなく一蹴されてしまう。
その場面に偶然居合わせたのは父親の暴力が原因で吃音が治らない韓国とのハーフの健二と、ボクシングの怪我で片方の視力を失った片目。
事情は違いながらも同じような境遇に置かれている2人を片目は住まいと職を提供するからボクサーになろうと誘う。
生活を共にしながら絆が生まれていく2人は無事にプロテストに合格。
ボクシングにひたむきに向き合いながら、自分の過去、恋愛、家族、友人、死、、さまざまな思いが交差するリアルな2人の記録ー、、。



いやー、これは男くさいというか、人間くさいというか、熱量がすごいです🔥
役者もガチンコでやってるし、製作側の本気も感じる。
(よく菅田将暉のANNで話が出てきますがとにかくキツかったらしい、、)

しかもこれ時代設定は2021年の新宿なんや、、治安悪めです。
奨学金借りたら謎の奉仕活動やるとか、自殺防止サークルとか、そのあたりはちょっとボリュームが多すぎて、、笑

新次と健二ってクラスにいると交わらなさそうな2人なのに、ともに生活してボクシングしていく中で、言葉にせずともお互いがお互いの傷を理解して頼りにしてて支えあってて、どこか似たもの同士で、、絶対に女子にはない友情なんだよなぁー🥺
ボクシングにもそれぞれの色が出てる。
感情のままにとにかく勢いがすごい新次と、恐怖に怯えながらも反撃の1発の重みが強い健二。

こんなに長くなったのが理解できるくらい内容詰まってる、、。
ただのボクシング映画じゃない。
東京の街で色んな問題を抱えた人がいるんだよなぁー。
そして張り巡らさせていく伏線。

これはちゃんと時間をとって後編も一気に観ることをおすすめします☝️


2021年レビュー47本目。
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