こういうのは理屈抜きに好きですね。
原作未読ですが、wikiから
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(寺山修司は)「この小説をモダン・ジャズの手法によって書いてみようと思っていた。」とし、「大雑把なストーリーをコードネームとしてきめておいて、あとは全くの即興描写で埋めていくというやり方」で書いたと記している。
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…と、映画を観る前に読んであったので飲み込みやすかった。
リアリティとか、何が正解かとか、細かいこと抜きに心地良いかどうか、です。たぶん。
メモ
「二重生活」と共通してみられる監視カメラ(本作品では携帯電話のカメラも追加)と自殺は監督の作品を見る上で大事なポイントかもしれませんね。
現代における最も身近なカメラは映画というフィクションの中でのリアリティ演出だけではなく、“視点”として興味深いものなのだと思います。
基本的に主観しか持たない人間が俯瞰する(第3者視点で行動を解釈して、実存を確かめる)ための装置なのだな、と思いました。
自殺はなんだろうな、パーソナルなテーマなのかな?