TakumiYamaguchi

あゝ、荒野 前篇のTakumiYamaguchiのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)
4.0
あらゆる部分に伏線が引かれ、点と点を結んだらしっかりと線になっていた。
未来という設定だが、オリンピック景気が終焉を迎え、失業率の増加などの社会問題が東京という街に表現されていた。
バリカンと新宿の関係性が一番の見どころであり、今後の展開にも目を向けたくなる。間違いなくバリカンは内に秘めたる思いがあり、新宿は因縁の対決を待ち望んでいて双方のボクシングに対しての気持ちもある意味面白いとこである。
濡れ場も多くあり、人間の本能も作品から通して感じることができ、なによりも「死」という人間誰しも避けることのできない現実が存分に描かれていたと思います。