ダビンチ

あゝ、荒野 前篇のダビンチのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)
4.2
後篇次第ですが、今年ベスト級。
未来の話の設定だが、リアリティがあり生きづらさ、孤独、憎しみなどが肉体的、精神的に常にこちらに攻めてきて映画というものに心が殴られているような157分だった。
もう1つのSF的というかそんな感じのエピソードと主演2人との関わりがあまり感じなかったのでその辺の話がどう関わっていくのか後篇が楽しみです。
俳優陣も素晴らしい。
ユースケさんが良い。少し芝居臭いところもあるけど作品に少しの安らぎというかそういうのを与えてくれていて、主演を引き立てていた演技がよかった。
主演の2人とユースケさんだけでもお腹いっぱいなのに途中からでんでんさんが出てきて素晴らしい演技をするのでもうたまったもんじゃないって感じでした。
そして何と言っても菅田将暉とヤン・イクチュン。
菅田将暉の繊細なんだけどどこか狂気じみた心の底から煮えたぎっているような演技とヤン・イクチュンの繊細で心の奥底に何かを秘めていてそれを爆発させるのではなく少しずつ滲み出している演技の競演というか融合が直に伝わってきて凄かった。
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