菅田将暉、ヤンイクチュン、高橋和也、木村多江、モロ師岡など演技派ががっつり出演しており役者陣の説得力は言うまでもなく申し分ないと思います。特に主役2人は身体の作り込みや内から醸し出す孤独感といいこちらにと役作りの情熱が伝わってくる素晴らしい演技だと思いました。
が、、内容がハマったかというと途中1時間までのしんじの元半グレのエピソードやけんじのダークサイドの部分は只ならぬ人となりを彷彿させるとともに歌舞伎町、大塚などヤサグレたロケーションもだいぶ良かったんですが。。
この二人の話に絞れば良かったものの謎の大震災描写とさらに唐突に出てくる謎すぎる自殺抑止サークルに完全にお茶を濁される感じになってしまいました。
また2021年の設定意図はなんともボンヤリしている他、取ってつけて近代感を出したようなドローンやイベントのストリーミング配信も微妙でした。
個々のエピソードと主要人物との関連付けもなんとも荒削りで偶然が続きすぎてリアリティがどんどん無くなっていってしまったのが残念。
原作未読なんでなんとも言えないですが、元々こういう話なんですかね??
途中から思ったのは展開や演出がなにやらテレビっぽくないか。。というところですが監督がテレビ出身の方なんですねえ。
後半はこれから観るのでここからが本番だといいんですが、とりあえず前半はかなり冗長な感じでした。後半に期待。