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あゝ、荒野 前篇のyochinoirのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)
3.9
早く後篇をみたい!
前篇のエンドロール後の後篇予告が一番泣けた。

2021年の話。
粗暴で血気盛んな新次と吃音のために自信なさげでおとなしい建二。
ふたりがボクシングを通して心をかわしていく。

よしこをはじめとするほかの登場人物たちも、それぞれ重い過去と大きな家族の問題、自分自身の問題を抱えてる。

親の自殺、母に捨てられ養護施設で育ったり、心を病んだ父親とふたりきりの生活の中で虐待を受けたり。ほかにも震災、国籍、差別、暴力、犯罪、障がい。いろんなことで登場人物たちが繋がっている。

最後のシーンでの新次は憎しみの塊で狂気に満ち、菅田将暉がすごくはまる役だと思った。
そんな新次でもボクシングをとおして、まっすぐに生きること、一生懸命にやること、打ち込むことを覚え、第2戦目の前によしこに「もう悪いことはしない、ボクシングをちゃんとやる、お前のこともちゃんとやる、愛とか。」と言葉足らずでも気持ちを打ち明けるシーンはとても純粋できらきらみえた。

そして建二。
吃音がひどく目立たないように生きてきてボクシングではいいパンチを打てるのに、相手の気持ちや痛みがわかりすぎて強くなりきれない。でもその姿がとても建二らしくていい。
ノートにびっしり書かれた建二のことば。
その中に建二の本当の強い気持ち、強くなりたいという気持ちが表現されているんだろう。

そんな建二をアニキと慕う新次。
このふたりが後編の予告では悲しい現実を突きつけられるっぽい。。

早く後篇みたいな。