あゝ、荒野 前篇の作品情報・感想・評価

あゝ、荒野 前篇2017年製作の映画)

上映日:2017年10月07日

製作国:

上映時間:157分

あらすじ

「あゝ、荒野 前篇」に投稿された感想・評価

R

Rの感想・評価

4.0
自殺防止の話がなければもっとよかった。

過去の出来事を、こんなにも上手く自分を動かす燃料にできる人は強い。
Dan

Danの感想・評価

4.7
(前編のみの感想)
真正面から人間の「痛み」に向き合った作品。体の痛み、心の痛み、生きる痛み、死の痛み、原作は半世紀近く前らしいが、映画版では2021年(五輪から1年後)という世界を使って、現代日本を生きる人々の意識を鮮やかに描いている。
ボクシングをする映画というよりは、ボクシングを通して今の日本をダイナミックに表現する映画といった印象。
登場人物が少なく内容が整理しやすいだけでなく、ストーリーのテンポも軽快なため、160分があっという間に感じてしまう。
オープニングから衝撃的。少なくとも「ボクシング映画」だと思って観に来た人たちを見事に裏切ってくれる。
その気になれば5時間の超大作として世に出せたかもしれないが、前編だけでもしっかりとした起承転結があり、内容は途中のはずなのに既に満足感がある。
サブストーリーが全く違う映画のような印象になるが、これが後編にどのように繋がるのかが期待である。
もう少し男臭さが欲しいところ。
エンドロールの後の後編の予告はズルい。直ぐにでも後編を観たくなってしまうではないか!!
舞台は2020年。近未来に起こりそうな社会問題を背景に、登場人物の一人一人が、"生きている"という感覚を得る為に、踠く映画。

【メイン軸】ボクシングにより、"生きている"感覚を得た主人公達の青春物語。

【サブ軸】日本社会に対する不満から、死が身近になり、それに対する反抗により"生きている"感覚を得ている脇役達の物語。

前編では、この2つの軸が交わるようで交わらない。これは、後編に期待。

長尺でも飽きなかった。
菅田将暉の演技力がこの映画の肝。
舞台は2021年。

今も昔も
若者って、精神構造が変わらない。
菅田将暉とヤンイクチュンの
純粋さが痛々しくも美しい。
片目のユースケサンタマリアは
大人だけど、
決して二人の若者を穢さない。

久しぶりに骨のある映画を観た。
原作の力なのか、脚本の力なのか。
上映時間が長いなと思って見始めたけど、
あっという間だった。
daizy

daizyの感想・評価

3.5
かわいい
時代は異なるものの、原作を見事に再現していた。菅田将暉演じる「新次」のボクシングに懸けるギラギラした雰囲気やヤン・イクチュン演じる「バリカン」が吃って人と全く会話できない様子を見事に再現していた。特に菅田将暉の演技は凄い。本当に「新次」が乗り移ったかのようで、見事に演じ切ったと言える。
「新次」と「バリカン」がボクシングに熱中して日々のトレーニングを懸命に取り組む姿から「生きている」という感覚を強く突きつけられた。それは彼らが生き生きとした雰囲気を醸し出していたからかもしれないが、それ以上に彼らが登場するシーン以外では「死」の匂いが漂っているように感じた。それは、「死」を前面に押し出して物語が進行していたからで、友人の自殺を機に「死」に興味を抱いた高校生やおとうとの自殺を機に、自殺する人を止めようとする大学生など「死」に取り憑かれた人々の存在が印象的だった。彼らのうちのリーダー格が終盤で「希望は1つの病気だ」と叫んでいたように生きることに対してどこか自信が持てない人々が物語の中を生きていたからこそ、「新次」や「バリカン」が生き生きとしているように見えた。
原作を読んでいれば、それぞれのシーンが照らし合わせて楽しめるが、未読だとちょっと世界観や内容に上手くついていく事が出来ないかもしれない。
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