淡々と進む、アイヒマンを追う検事長のお話。ドイツで裁かなければ、というその意思がとても強く感じられた。
マイケル・ムーアのドキュメンタリーで見たのだけれど、ドイツに移り住む(国籍もだったかな?)という若者が、住むからにはこの国の歴史を背負う覚悟でいる、というようなことを神妙な面持ちで話していたのを思い出した。ドイツというのは本当になんというか大変な国だなぁ、と切り離さずにはいられないはずなのに、ふだん意識しないでいる自分に気づかされた。
彼と部下のセクシャルマイノリティーの件は直接は関係ないストーリーのはずだけど、入れ込んできたのはなんでなんだろう?と少し不思議だった。そっちの題材も入ってきてたからか、アイヒマンを追う主軸だけでないのでどっちも中途半端になった印象はあるかも…。