えりみ

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男のえりみのレビュー・感想・評価

3.8
WOWOWで。
前にみた「アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち」と同じくアイヒマン自身の話ではなく、ドイツのフリッツバウアー検事長のお話。実話ネタ。彼のアイヒマン捕獲の功績についてはドイツ国内でさえ死後10年も秘匿されていたとの事、なので当然何も知らんかった。
言い方は悪いけど如何にもステレオタイプのユダヤ人の主人公はよっぽどの老け専か、エキセントリックな淀川長治、もしくは篠崎教授がタイプ♪ていう人じゃないと愛せないかも。
「愛を読むひと」「ブリッジ・オブ・スパイ」に出てた俳優とか。そういわれればなんとなく。
彼の右腕となる大柄な如何にもドイツ人!て役者もみたことあるような無いような。

めっちゃ面白かった!とはよういわんけど、第二次世界大戦の同盟国だというのにドイツについて知らない事や間違ったイメージが多いって事を認識する映画やった。
大戦後のドイツ公職者の中に元ナチスやナチスシンパが多くいたという事。
当時のドイツでは同性愛は犯罪行為として処罰の対象であったという事。
ナチスの残党狩りに血道を開けているとばかり思っていたイスラエルの諜報機関モサドが、この当時は専ら対アラブ作戦に従事しており組織としても今ほど大きなものではなかったという事。
あとは当時のドイツ車はサイズがめっちゃ小さい!

最後がアッサリというかアイヒマンを自国で裁くという目的を達成することは出来なかったが、アウシュビッツ裁判は遂行できたという彼自身の偉大な功績がテロップ一行で片付けられるのは如何なものか…気になったら自分で調べろということか。いやドイツ人なら誰もが知ってる事なのか。
皆して男色に走るからびっくりしたなぁもぅ。
えりみ

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