このレビューはネタバレを含みます
自宅で。
2017年のフランスの作品。
監督は「ジャック・メスリーヌ」シリーズのジャン=フランソワ・リシェ。
あらすじ
元犯罪者のジョン・リンク(メル・ギブソン「博士と狂人」)は今は足を洗い、トレーラーハウスでアルコール中毒のリハビリをしながらタトゥーショップを経営して生活していた。そんなある日、数年前行方不明になった1人娘のリディア(エリン・モリアーティ「クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅」)がギャングとトラブルを起こし、助けを求めてやってくる。追ってくるギャングから娘を守るためジョンはサバイバル技術を駆使して戦うことを決意する。
普段テレビで映画を観ているんですが、絶賛どハマり中のデューティのウォーゾーンをやっている間、映画が観れないので、スマホで見れるアマプラで待ち時間に鑑賞。
なんの気なしに観たんですけど、面白かったです。
これ観る前は「舐めてた相手が殺人マシーンでしたムービー(©️ギンティ小林)」かなーと踏んでたんだけど、全然そんなことなく、元犯罪者ってだけで後はちょっとサバイバル技術に長けてるだけのオッサンです。
そんなオッサン、ジョンが娘を守るためためにギャングの魔の手を逃げ切れるかって話がなんだけど、やっぱそれを演じてるのが元祖マッドマックスことメル・ギブソンだから、ズルイ!!
前半はヒゲモジャ姿でアル中仲間と仲良く馬鹿話しているメルギブにほっこりしつつ、いざ一人娘のリディアがやってくるとなんだかんだで力になるパパっぷり。
でも、ギャングがやってくると一気にメルギブのバイオレンスの濃度が上がっていく!!
特に良かったのが、中盤のバイクチェイスシーン。リディアを後ろに座らせ、二台のバイクから逃げる迫力あるカメラワーク!!そして、攻守一転、追う側になってからはバイクを運転しながらライフル片手にバン!!かっこいーー!!
やはり、メルギブは荒野が似合う✨
そんなアクションばかりに目が行きがちだけど、父娘のドラマとしてもよく出来ていて、初めは年頃の女子と父親のぎこちない感じだったのが、追われる最中でだんだんとその関係性を深めていく描写が丁寧。
個人的には中盤で預けていたバイクのことを聞いたリディアに嬉しそうにそのバイクのチューンアップの口上を並べてドヤってるのがなんかほっこりした。
そして、父娘に待ち受ける最後の戦い、そしてその顛末…うーん、なんとなく予想できてたけど、それまでの描写が丁寧だから、やっぱせつないなー。でも、終わり方としてはこれしかない。始まりと対になる形でグループセラピーで終わるのもキレイだった。
特に理由もなく観た作品だったけど、小品ながらも予想以上に楽しめた作品だった。
メルギブも、もちろん良かったんだけど、個人的にはその娘リディア役のエリン・モリアーティがやっぱめちゃかわ!!「THE BOYS」のスターライト役のあの子です!