てらし

バンコクナイツのてらしのネタバレレビュー・内容・結末

バンコクナイツ(2016年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

大国同士の覇権争いのしわ寄せは必然的に周囲の小国に肥大した形で影響し続けているわけですが、そうした状況を個々人の関係の冗長すぎるまでの表現を通じてジワジワとこちらに突きつけてくるので、率直に怖い。

一方で、先行世代のように無自覚に搾取する側にまわるのではなく、矛盾を体感しつつも現状踊ることしかできない、でもキバは研いでおく、というやるせないけれども現実的な着地で、非常にスッキリしないところが良かったです。

後ろのおっさんたちが途中で「ずっとこんな感じだから帰るかー」って中座してたり、フロアで「何が言いたいのかわかんねー」って声があって、さもありなん。

「安いんだよー」「日本人で良かったですね」「射殺」
てらし

てらし