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ガラスの城の約束のGreenTのレビュー・感想・評価

ガラスの城の約束(2017年製作の映画)
1.5
ブリ―・ラーソン、ウディ・ハレルソン、ナオミ・ワッツときたら、センチメンタルな家族モノ?と思ったが、予想通り面白くなかった。ブリ―・ラーソン演じるジャネットの家族がこうだった、というエピソードは満載なのだけど、それが昇華していくわけではないので、「ふーん、こういう家族だったのね」という感想しか思い浮かばない。

ある意味これは真実で、しょーもない親が改心するわけでもなく、子供たちが大人になってから親を理解し、許せるようになるとは限らない。家族というものは、お互い「しょーもないな」と思いながらも縁が切れないものであるだけで、起承転結があってなんらかの結末があるわけではないのだ。

原作が回想録ということからも、ジャネットの個人的な家族に対する想いを書いたのだろうから、それをそれとして楽しめるならいいけど、私にはあまりに個人的過ぎて全く興味が湧かなかった。パーティとかで、良くしゃべる人が自分の家族の話を「うちの家族変わっているでしょ~?」ってトーンで延々と話しているような感覚。

確かに「あり得ない家族」ではあるが、この世代の人は「結婚して子供作るのが普通」みたいな感じで、「画家になりたいから独身でいよう」とか、「遊んでいたいから結婚はしない」とかあんまりそこまで考えてない時代で、程度の差こそあれこういう「その日暮らし」的家族はあった。うちもある意味こんな感じだった。

そんなジャネットとお父さんの関係を、子供時代と、成人してニューヨーク・タイムスのライターになった現在をフラッシュバックで交互に見せているのだが、私はどちらかと言うと、学校にさえ行っていなかった子供たちが、どうやってまともな暮らしを手に入れたのか、そっちを知りたかった。

最後、ジャネットはサンクス・ギビングに自分の家族を呼んで、食卓で家族が昔のお父さんのトンデモ・エピソードを和気あいあいと語り合い、ジャネットはちょっと泣きそうになる、という何とも陳腐なエンディングになっている。ブリ―・ラーソンが笑顔でみんなの話を聞いている感じ、兄妹たちがお父さんのトンデモ・エピソードを面白おかしく語ると、長男の嫁さんが「え~そうなの?」なんてナチュラルな反応をする感じが、ムズムズする。