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ガラスの城の約束のkyonkyonのレビュー・感想・評価

ガラスの城の約束(2017年製作の映画)
4.7
私には年の離れた姉が2人、病気療養で無職の亭主関白な父は小さい頃から英才教育、DV、酒浸りのヘビースモーカーで、それら全てを支えてきた母がいる。
次女は私が小学生の時、父と縁を切るように家を飛び出し、やがて長女も自立、家には一方的な父とそれを耐え抜く母、そして小学生の私が残された。

姉達は私を心配しながらも両親の離婚を強く望んでいたが、母は決して別れず、私を社会人にした。
何の因果かこの作品と出会い、姉達や母、そして自身の感情の根源が分かった様な気がする。

劇中の彼らには、「金」と「保障」はなかったが、その分「夢」と「愛」はあった。
どんなロクデナシでも、誰かの家族だし、大切な人なんだろう。

そして人の「自由」とは何なのか。「保障」の外側の生活は自由なのか?

最後に、今までの反動かのように私は今まで両親に沢山の迷惑をかけてきた。
そして最近また、人生で一番大きな迷惑をかけた。この先、もう二度と悲しませない生き方をしていこう。母と、そして父を。
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