断トツの映画に出会った。
泣きすぎて、頭の芯が痛い。
こころは、出会えた喜び・幸福に満たされ高揚している。
ー小学生の時『家系図』を描く宿題があったー
ご先祖様の系譜を出来る限り遡って、
自分への道のりを知るその宿題は
家族との会話を弾ませ、お盆に感じるような穏やかで懐かしい心持ちにさせてくれた。
人類が「歴史に学ぶ」ことがあるように
個々人としてのわたし達は、人生の先輩、それももぅいまは近くに居ない写真のなかの人「故人に学ぶ」ことがある。
それは想像力が必要だけれど、未来をみるのと同じくらいに
時には、それ以上に
価値ある拠り所になるはずだ。
こころが何かを希求するとき、ひとは
計り知れないエネルギーを発する。
それは時として、恋慕であり、贖罪であり、嫌悪であり、慈しみである。
それら全ての感情が、愛おしいと思った。
人が生きること、亡くなること
この循環の意味をこれ程までに感じたことはない
知ってはいた、経験してはいた、
そのことを再び自分のなかに蘇らせ
ひとつひとつ味わった感覚である。
このようにドキュメンタリー映画として
世に残された関係者の方々が、素晴らしい偉業を成されたことは確かだし、
遺族の方々や周りの皆さんは
素晴らしい愛の記録を手にされたんだろうなぁと、
こころから羨ましい。
そしてまた、自分の系譜に想いを馳せ、
祖父・祖母の思い出を噛み締め
涙が止めどなく溢れてくる
この夏に観て良かったなぁと
つくづく胸が熱くなった映画だった。
人間味をかんじる。
監督さん、素敵です!