ミーミミ

禅と骨のミーミミのレビュー・感想・評価

禅と骨(2016年製作の映画)
4.1
断トツの映画に出会った。
泣きすぎて、頭の芯が痛い。
こころは、出会えた喜び・幸福に満たされ高揚している。

ー小学生の時『家系図』を描く宿題があったー

ご先祖様の系譜を出来る限り遡って、
自分への道のりを知るその宿題は

家族との会話を弾ませ、お盆に感じるような穏やかで懐かしい心持ちにさせてくれた。

人類が「歴史に学ぶ」ことがあるように
個々人としてのわたし達は、人生の先輩、それももぅいまは近くに居ない写真のなかの人「故人に学ぶ」ことがある。

それは想像力が必要だけれど、未来をみるのと同じくらいに
時には、それ以上に
価値ある拠り所になるはずだ。

こころが何かを希求するとき、ひとは
計り知れないエネルギーを発する。

それは時として、恋慕であり、贖罪であり、嫌悪であり、慈しみである。

それら全ての感情が、愛おしいと思った。


人が生きること、亡くなること

この循環の意味をこれ程までに感じたことはない

知ってはいた、経験してはいた、
そのことを再び自分のなかに蘇らせ
ひとつひとつ味わった感覚である。

このようにドキュメンタリー映画として
世に残された関係者の方々が、素晴らしい偉業を成されたことは確かだし、

遺族の方々や周りの皆さんは
素晴らしい愛の記録を手にされたんだろうなぁと、
こころから羨ましい。

そしてまた、自分の系譜に想いを馳せ、
祖父・祖母の思い出を噛み締め
涙が止めどなく溢れてくる

この夏に観て良かったなぁと
つくづく胸が熱くなった映画だった。



人間味をかんじる。
監督さん、素敵です!
ミーミミ

ミーミミ