adeam

猛獣大脱走のadeamのレビュー・感想・評価

猛獣大脱走(1983年製作の映画)
2.0
ヤコペッティとのモキュメンタリー作品で知られるプロスペリが手がけた唯一のフィクション作品。
動物園から猛獣たちが脱走し街がパニックに陥る物語です。
謎にムーディーな音楽と映像から堂々たるタイトル登場に心をつかまれました。
イタリア製作ですが舞台はフランクフルトなので人名等はドイツ風で、話す言語はマーケットを意識したのか英語というカオスぶりで、内容もしっかりB級らしいメチャクチャ加減が楽しかったです。
カメラワークには落ち着きがなく、シーンの切り替わりが尽く雑な割に、襲撃シーンのモンタージュは「サイコ」ばりに頑張るあたりも微笑ましく観られました。
中盤のチーターと車のチェイスではどこまで混乱が広がるのかとワクワクしましたが、後半は同じような場面を繰り返すだけの大失速でもったいなかったです。
突拍子の無さすぎるラストの展開もさすがに無理があったと思います。
adeam

adeam