ぶみ

猛獣大脱走のぶみのレビュー・感想・評価

猛獣大脱走(1983年製作の映画)
3.5
タイトル通り、動物園から猛獣が脱走し、人々がパニックに陥る姿を描く、1983年のイタリア映画。
まだCGやVFXと言った技術がない時代に、猛獣が街を闊歩し、人々を襲う映像は、どのように撮影したのか不思議なほどで、製作者らの熱意に感服。
ただ、この映画、単なる動物パニックものかと思いきや然に非ず。
近代社会の脆弱さや、限りある資源に対する警鐘、はたまた人間も一動物に過ぎない旨を伝えたかったのではないかと思わせるもの。
グロい表現が多く、ツッコミどころも満載なため、そちらに目を奪われがちだが、実は社会派ドラマなのではないかと感じた一作。

猛獣なのは、動物か人間か。
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