比較的善良なトーマスは面倒な事が苦手で事なかれ主義、反抗期の娘にも核心に触れることはしないで「まぁ、まぁ…」と軽くいなしその場を丸く収めてしまう。
家族のバカンスに上司の娘ザラも連れて行くが( 上司にも良い顔をしたかったのか)、そのザラが知り合いの男にレイプされてしまう。
何事も穏便に済ませたいトーマスはザラを気遣い周囲には嘘を突き通すのだが、その嘘が悪い方へ悪い方へと雪だるま式に膨らんで自分でも抱えきれなくなっていく。
一見まともそうに見える男がいつ、どこで狂気に変わるか？
その前に「まとも」って一体何？っていうのもあるんですが(笑)
嘘も方便とは言うけどその嘘も度を越すと異常となり、いつまでも見て見ぬ振りをするのは犯罪に加担してるんじゃないかという気さえする。
普段穏やかな人間がお酒が入ると人格変わるってよくある事、トーマスもその一面があったのね。
