Linla

サスペクツ・ダイアリー すり替えられた記憶のLinlaのレビュー・感想・評価

4.1
ミステリーコーナーで
コテコテのミステリーな
タイトル見つけて、、、しかも
E・ハリス、C・スレーターが!

と、これは例によって
ジャンル違い、タイトル詐欺!

又、ヤられちまったぜ~と
気づいた時には、何と!
別ジャンルとしてすっかり
引き込まれておりました~

主人公とその父親役のE・ハリス

い~歳になった息子が
少年時代の父との確執をずっと
引き摺り続け
虐待されていたという体験で
ベストセラー作家となったがー

という始まりなのだが
主人公スティーブンの心が
無意識に都合良く順応していて
要するに自己チュー。
父親がかなりヤバそうなのだが
実は、、、、

生まれてから独り立ちするまで
全く親との関係、信頼に
疑問無くきた方には、あまり
ピンと来ないのかもしれないが
今思えば、、、っていう事が
自分と重なるところがあり
結構、突き刺さるものが。

語りで
人の記憶を疑っても
自分の記憶は疑わない、、、と
ストーリーのテーマみたいな事言うけれど

記憶というより、人は
勘違い、誤解の蓄積で自己防衛してしまう弱いものだと思った

主人公のそれは、闇、病み。

仕事、友人、恋人全てに
見放されても、血の繋がりとは
嘘の無い現実を突きつけてくる
不思議で奇跡な絆である。

忘れてたけどC・スレーター。
存在感、薄かったよぉ~

E・ハリスはとても良かったし
親友がい~ヤツだった。
彼とのやりとりが、泣き笑い的
スパイスとして効いている。

違う意味でヤラレた感あるが
好きな作品に出会えたという
思わぬ、めっけモンだった。

エンドロールの曲が良い!
チェット・フェイカーという
チェット・ベイカーRESPECTの
アーティストらしい。おもろ。
Linla

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